Skip to content →

アスベスト含有の建材か知るためには

1975年以前に建てられた建築物の場合、そこにはアスベストが使われている可能性があります。アスベストが含まれているといっても、アスベストが入っているからといって必ずしもすぐに危険というわけではありません。しかし、特に吹き付け材として使われているアスベストは危険のが最も高いと考えられています。これは天井断熱材や機械室などに使われていることが多く、この吹き付け材には注意が必要です。その次に保温材、耐火被覆材、そして断熱材として使われている場合も吹き付け材ほどではありませんがそれなりに危険度が高いと考えられます。ボイラーやタービン、化学プラント、焼却炉など、熱を発生させる場所に使われていることが多いです。またそれ以外にもアスベストを含んだ建物というものは存在し、病院や公共施設などの天井に多く使われています。家では洗面所や台所の天井に使われることが多いとされています。

まず、自分たちが住んでいる場所にアスベストが含まれているのか調べたいと思うのであれば、住宅の場合は屋根瓦やサイディング外壁の番号を調べ、製造元に問い合わせるのが1番確実といえます。また、もしも番号がわからないため吹き付けや貼付のアスベストの可能性がある、という場合は成分を分析した方が良いでしょう。

まず住宅においては屋根材と外壁材としてアスベストが使われていることがほとんどです。まず、屋根にはセメント瓦が使われていないか、外壁にはサイディングボードが使われていないかどうかということを確認しておきましょう。もしもアスベストでは無い他の素材が使われているのであれば、そこにアスベストが含まれている可能性は極めて低いといえます。もしもセメント瓦やサイディング外壁が利用されている場合、番号を確認してメーカーに問い合わせましょう。メーカーのホームページに過去の製造品が紹介されていることがあります。もしもアスベストの含有率が0.1%以上であれば、それは「アスベスト含んだ建物」として考えられます。

もしも番号がわからない場合、成分を分析しておかなければいけません。現在から検体を取り、それを専門の調査機関に送れば調査結果を教えてもらうことが可能です。もちろんこれ自体は無料ではありませんので、自分でやるのは嫌だ、と思う人もいるかもしれません。その場合は解体業者に見積もりを依頼してから調査してみても良いかもしれませんね。工場やビルの場合、外壁や貼付剤、吹き付け材など様々なアスベストが存在する可能性があります。また、国土交通省からは「目で見るアスベスト建材」というガイドブックが開示されていますので、それを見るとヒントになるかもしれません。

屋根の場合、ストレート瓦や工場の波板が使われている場合、かなり高い確率でアスベストが含まれていると考えられます。また、住宅のサイディング外壁にも屋根と同じようにアスベストが含まれている可能性が高いです。内装のケイ酸カルシウム板やパーライト板にもアスベストが含まれている可能性はありますし、配管やダクトに断熱材が巻かれている場合、そこにもアスベストが含まれているかもしれません。また、立体駐車場などにも耐火剤としてアスベストが含まれている場合があります。

今現在、日本全国の400万以上の住宅にはアスベストが含まれた屋根瓦が使われていると考えられています。屋根瓦にアスベストが禁止されたのは2006年の事ですから、2006年以前に瓦を使った屋根を用いた家を建てている場合、そこにはアスベストが使われている可能性があります。その一方で必ずアスベストが使われているというわけではありませんから、きちんと見分けることが大切です。セメント瓦の場合、瓦は厚型スレートの洋風か、コンクリート瓦の和風ねかどちらかの場合はアスベストが含まれている可能性が高いです。時代的に洋風の家が流行りだした頃ですから、このような家の場合はアスベストが使われている可能性があります。

その一方で、たとえプロであったとしても特に非飛散性アスベスト製品は見分けるのが困難だと言われています。非飛散性アスベストというのはアスベストそのものではなく、他の物質と混ぜ合わせて製造工程で使われているものが当てはまります。そこに存在するだけでは飛散しませんし、衝撃などが加わらない限り、まず飛び散る事はありません。これらは工場の外壁やプラットホームの屋根などに使われており、このようなものを見極めるのはかなり大変です。非飛散性アスベストが使われている場合、その量は決して微弱な量ではありません。さらにこのようなアスベストはなかなか簡単に見極めることができないのです。衝撃などが加わらない限りは基本的に飛び散ることがないため、そもそも地震や津波など、アスベストを飛び散らせるような衝撃が起こる何かがない限り、使用するにあたってデメリットは無いとも考えられています。もっとも、解体するときにはそれなりに注意が必要となります。

数十年前に東京都品川区に住んでいたことがありますが、以前よりも遥かに発展しました。しかし一本道を外れると築年数が経過したお住まいはたくさんあり恐らくアスベストも含まれていることが予想されます。人口が多くなったからこそ工事を行う際には一層注意が必要でしょう。周辺に住んでいる人の健康被害も考え、土地柄に詳しい品川区の屋根専門業者に工事をお願いしたいと感じました。

Copyright © 2018 実はお住まいのさまざまなところに使われていたアスベスト(石綿)